医院の増加②
この国策は正しく機能し、歯科医師を目指して歯学部を受験する人が増えました。
伴って歯科医師国家試験も合格率は高く、当時は合格率も90%を超え、殆どの受験者が歯科医師資格を取得していました。
それから歯科医院の開業は相次ぎ、1984年には43,926であった歯科診療所は20年の2004年には66,557箇所に増え、歯科医療は日本社会に充実する事となりました。
しかし、この増加はとどまること無く進み、歯科医師は過剰となってきました。
それでも歯学部を擁する大学は、定員数を減らしませんでした。
国からも定員削減の要望を出される結果となりましたが、定員を減らすことはそのまま学校経営に直結するので、経営を民間が行っている私立校の猛反発にあい、定員削減は国公立にとどまることとなりました。
また、試験の難易度を上げて合格者を減らす試みも段階的に施行され、一定の効果を挙げていますが、それでも尚、現在の歯科医師数を維持する為に必要な合格者数と実際の合格者数は2倍程度の差があり、過剰傾向にある事は変わりありません。
歯科医師に定年制がない日本では、現役を退く歯科医師は少なく、方や毎年試験合格者が増え続けているので、必然的に歯科医院は増加し続け、1つの町に2ヵ所、3ヵ所・・・と次第に目に付くようになりました。
結果、冒頭に述べたようにコンビニエンスストアの数を上回り、1.5倍ほどの数に膨れ上がった歯科医院は、厳しい競争環境にさらされることになったのです。
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